幻の仲間由紀恵シリーズ後日談(後編)|タイムマシンがあったら過去に戻って丸山眞男をひっぱたくんじゃなく自分を張り倒したい

前回のつづきです。前編はコチラ 

elite7.hatenablog.com

 

実は仲間先生にお話があるんですが・・・」 そう彼女に切り出した私は、薄暗いトンネルの入り口で次のように詰め寄った。

「貴女は事務長と不倫関係にありますよね?」少し声が上ずりながらもストレートに言った。(相当ドキドキしていた)

そして「エッ!?」と一瞬たじろいだ彼女に間髪入れず畳み掛けた。 

「10代の子供たちを預かる先生という立場で、職場の妻子ある上司と不倫関係って・・・如何なもんでしょうね?」

道徳や規範意識を持ち出して相手を詰めていくイヤラシさ。自分でも虫唾が走る。

  

 

「仲間先生はアルバイトしながら大学院で勉強されてると聞いてます。学費やらなんやらで色々大変でしょう。やはり、今流行のパパ活ってやつですか?」

パパ活というところにワザとアクセントをつけて言った。

私はなんてイヤラシイ人間なんだろう。

自分がkzなことを言ってるのはわかるが、なぜか気持ちが良かった。

普段日陰で生きてる人間は自分が言われて嫌なことを他人に言える立場になると、水を得た魚のように活き活きと相手を責めたてる。

特にモテたことのないブ男が美人相手に鞭を打つのって、言うに言えない法悦境だ。

普段は全然相手にしてくれなかった美人が、自分の目の前で子ネコのようにオドオドしてる。

その子ネコの生殺与奪の権利を握ってるのが自分だというエクスタシー!

 

呆気にとられて茫然と立ち尽くす仲間女史。そんな無防備な彼女に向かって私は続けた。 

「仲間先生、私が貴女に好意を持ってることは気づいてるでしょう。だから貴女の困るような事はしたくないんですよ。ただ、私の気持ちを分ってくれるなら、ね、一度だけでいいですから・・・もちろん私もそれなりのお礼はします。事務長みたいな人間から援助を受けるぐらいなら私の方がまだマシでしょう?」(※実際にはもう少し下品で非人間的な言い方だったが、運営規約を考えて修正しています)

今思い出しても反吐が出るセリフだ。

このセリフを私は前日、一生懸命本物の仲間由紀恵の写真集を相手に練習していたのだから我ながら阿呆というか頭がおかしいというか・・・。

すべてをあきらめてガックリと下を向いた彼女。その時の彼女は、おそらくギュッと唇を噛みしめていたのではないか。

 もう一息だ! あともう一息で彼女は落ちる!

私の心臓はドキドキと高鳴っていた。

 

「もしお断りしたら、私と事務長が不倫関係にある事を(職場や母親たちに)広めるというんですね?」 

「いえ、そういうつもりではないんですが・・・結果としてそうなるかも知れませんね」

なあにが「そうなるかも知れませんね」だ。そのつもりだったクセに。

この時、私は勝利を確信していた。

彼女は私の申し出を断れないだろうし、また彼女にとっても悪い話ではないのだ。 

事務長よりはマシな男と一晩遊んで、それなりの対価が受けられるのだから。

 

下をうつむいて黙っている彼女を見ると少しかわいそうな気もしたが、見かけは美人でも事務長みたいなkzと不倫するズベ公だ。気にすることはない、イイ気味だ。

中学時代の篠田麻里子(仮名)や高校時代の白石麻衣(仮名)に始まって、女というものがどれほど見た目と中身の違う生き物かは全て丸っとお見通しだ。

elite7.hatenablog.com

elite7.hatenablog.com

 

少しばかり美人だからってイイ気になりやがって、男がみんな自分に傅(かしず)くとでも思ってやがるのか!

 自分の中のサディスティックな気持ちが満たされて、何とも言えない絶頂だった。

こういうのが征服感とか支配欲が満たされるとかいうやつなんだろう。

 

私がドス黒いエクスタシーに浸っていると、黙ってうつむいていた彼女が顔を上げて言った。 

「今の会話は全部録音しましたので」

「???」一瞬、彼女の言ってることが理解できなかった。

状況が理解できないでいる私に向かって、彼女は左手に持ったスマホを掲げてみせた。

補足
恥ずかしながらガラケーしか持っていない私には彼女の言ってる意味がすぐには分からなかったのだ。今時はスマホで簡単に音声録音ができるらしい。

 

「エリトさん、これまでも私の後をコッソリ尾けて来たことがありますよね。実は何度かお姿を見かけた事があるんですよ。それってストーカー行為なんじゃありませんか?」

彼女の毅然とした態度に圧されて私は何も言い返せなかった。なにより「エリト先生」ではなく「エリトさん」といった彼女の眼にハッキリと闘う意思が感じられたことに驚いた。

「エリトさんがストーカー行為や脅迫をするんなら、今の会話の録音をもって警察に相談するしかありません」

警察という言葉が出た瞬間、私はビクンとして全身から血の気が引いた。

 

 

彼女はそう言いながらスマホで電話をかける動作をした。 

「いや、あの、その、ちょっと待って、警察って・・・」

私は見っとも無いほどアタフタと慌てた。

形勢逆転。

「エリトさん、貴方が私に好意を抱いてくれていたことはうれしく思います。でも、私は貴方のことをそういった対象とは思えません」

仲間女史は私の目を見据えてそう言い、続けてこうも言った。

「エリトさんが私と事務長のことを(塾の)オーナーや(塾生の)お母さんたちに広めるというのなら、どうぞ。私は貴方がストーカー行為や脅迫して来たことを警察に届けるまでですから」

驚くほど毅然とした彼女の言い様に私は何一つ言葉が出ず、ただただオロオロするしかなかった。

少し脅せばすぐコチラの言いなりになるだろうと踏んでいた私の思惑は見事に外れたのだ。

それどころか逆に私の方が追い詰められている。

こんなにも毅然とした態度が取れる女性だったとは・・・私の完全な読み違いだった。

 

この後の展開については特筆すべきところはない。

私はその場で仲間女史に平身低頭謝罪し、今後一切関わらないことを約束して許してもらった。

もしまた変なことをやったら、その時には問答無用で録音した会話をもって警察へ行くとのこと。

エリトの見苦しい考察
今にして思えば彼女の録音というのはハッタリだったかも知れない。あんな切羽詰まった状況でそんなことできるもんだろうか? そこら辺のことをそれとなく知人に尋ねてみたところ(話はボカして友人の友人の話というテイで)、おそらく本当だろうとのこと。というのも、若い女性は我々男性が考える以上に警戒心が強く、特に夜道を一人で歩く時などは何かあった時のことは想定済らしい。具体的には今回の様な音声の録音や画像撮影などだ。 また女性が一人歩きしながら電話をかけてるのは防御目的のフェイクが多いとも。『今わたしは電話で人とつながってるから変な事したら筒抜けよ』っていう。 いやはやなんとも、女性は侮れないですな。

 

仲間女史が去った後の薄暗いトンネルで、私はしばらくの間一人ポツネンとしていた。

自分でも自分のバカさ加減が嫌になる。

こんなやり方でしか好きな女性にアプローチできない歪んだ性格。

一歩間違えば警察に突き出されて犯罪者になってたのだ。

この一件はリアルの人間関係では誰にも言うつもりはないし、言えないが、こうやってネットの中での匿名ブログという形で吐き出したかった。

そうでもしないと自分が何かに押し潰されそうだったから・・・。

弱い人間だと、つくづく自分が嫌になる。

終わりです。長文にお付き合いくださって、ありがとうございます。

※諸事情によりストーリーの一部を脚色したため不自然な個所もあると思いますが、そこは御了承下さい。 

20th―Nakama Yukie 仲間由紀恵

20th―Nakama Yukie 仲間由紀恵