司法試験や司法書士に失敗した私がもう一度やり直すとしたら気をつけること|合格に必要な勉強時間や心構え

今日、近所の本屋に月刊マガジン*1を立ち読みしに行ったら、一角に資格試験コーナーができていた。

パンフレットやその手の書籍がズラリと並んでいるのを見ると懐かしくなって来て、数冊を手にとってパラパラめくってみた。

 

司法試験の伊藤真をはじめ、司法書士の竹下貴浩や山本浩司などが相変わらず幅を利かせているようだ。

 

私は司法試験はお茶を濁した程度しかやっていなくて択一すらクリアしていないが、司法書士試験は結構やった。

間が飛び飛び*2になっているが、両者合わせて15年ぐらいは受験浪人をやっていたのではないだろうか。

なので、合格ノウハウを語る資格はないが受験そのものについては少々語ってもいいかと思う。

 

今完全に受験の現場から離れて思うのは、「業者側の宣伝に、いいように乗せられてしまった」ということだ。

もし今現在、もしくはこれから難関資格を目指そうと考えている人がいれば何かの参考にしてもらえたらと思う。

 

司法試験・司法書士(資格試験)の勉強で失敗したこと

 

 

タイムマシンで過去に戻り、もう一度資格試験の勉強をやり直すとしたら、次のことに注意する。

 

親に金を出してもらう|働きながらの勉強は不利

見出しが全てなんだが、働きながらの資格取得は止めた方が良い。

私は最初アパートで自活しながら勉強していたが、正直言って効率が悪かった。

 

自活しようと思えば月の生活費が十数万かかる上に、予備校の授業料や答練費用が要るので、かなりの負担になる。

それを自分で稼ぎながらの勉強ということになると、非常につらい。

 

業者は「働きながらでも十分合格レベルまで行けます。そのような合理的な勉強システムを組んでいます。」などというが、それは机上の空論に過ぎない。

受験の実情を知らない初学者を囲い込むためのセールストークだ。

 

実際に合格している面々を見ると、そのほとんどは親に金を出してもらっている専業受験生だった。*3

仮に働くにしても、ちょっとした小遣い稼ぎや気分転換レベルのバイトに留めておくべきだ。 

 

短期合格は目指さない|マイペースが大切

個人的にはコレが1番気をつけたいところだ。

誰だって5年も10年も受験浪人なんて嫌に決まってる。

このことは私自身が1番よく分かっている。

分かっているからこそ、「急がば回れ」なのだ。

 

どういう意味か端的に言えば「自分のペースでやった方が良い」ということ。

というのも、資格学校は短期合格というのを宣伝に掲げて集客しているが、それに乗せられてはいけない、エサだ。

15ヶ月や20ヶ月での短期合格を予備校はさも当たり前かの如く掲げるが、いったい何人いるんだ、そんな合格者は。

合格者全体からしたら、いや、受験生全体からしたら何%の割合なんだ。

 

そこら辺のデータは私の調べたところでは出ていない。

もしも本当にそれらが当たり前のことならば、商売上、予備校や担当講師はうるさいぐらいに喧伝するはずだ。

 

が、実際にはキチンとしたデータは出さない。

それはそんな短期合格者が例外中の例外的なケースだからだ。

 

おそらく現実のデータでは昔も今も(司法書士試験であれば)3~5年での合格が最も多いのではないだろうか。

それを1年や2年で誰しもが合格だなどと宣伝する。

中には半年とか言い出す奴まで居た。

そういうのは特殊なレアケースであって、受験生一般に当てはめるのはダメだ。

 

最初から3年間のプランをもって臨んでいれば合格したかも知れない受験生が、無理に1年半で合格しようとした為にダメになったケースだってあるんじゃないか?

 

私はそう思う。

 

アナタにだって経験があると思う。

自分のペースでやれば上手く行ったものが、他人から急かされたためにオジャンになったとか。

 

それと一緒だ。

 

受験は非常にメンタルなものだ。

自分のペースを見失ってしまったらダメだ。

いったん崩れてしまったら5年やっても10年やってもダメになってしまう。

資格学校や有名講師の口車に乗せられて潰されていった受験生は相当数いるのではないかと思うのだが、如何だろうか。

 

勉強仲間を作る|勉強会などのグループに入れてもらう

不合格者によくある失敗パターンに、「ぼっち勉強」がある。

高校や大学の受験ではそれほどでもないだろうが、大人になってからの資格試験浪人は思った以上に孤独だ。

周りは仕事や結婚で着実に人生のコマを進めて行ってるのに、自分は同じところをグルグルしているだけのような気がしてくる。

まあ、合格しなければ実際そうなのだが、そうだからこそ精神的に苦しい。

 

そんな悩みや気苦労も同じ立場の仲間が居れば随分楽になる。

孤独は悩みを倍加させるが、仲間の存在は半減させてくれる。

 

「傷の舐めあい」大いに結構、受験仲間をつくるべきだ。

 

期限を切る|ダラダラ続けない

コレが最も難しいのではなかろうか。

実を言うと資格浪人はぬるま湯的な側面がある。

elite7.hatenablog.com

 

働かずに家と図書館の往復だけの生活だと、徐々に人間が腐って行く。

昼夜逆転、深夜徘徊、エロ動画漁り。

 

実態はニートや引きこもりなのだが、「難しい資格試験を目指している」というエクスキューズが自分にも他人にも簡単に通ってしまうのが資格浪人の怖いところ。

これで人生をつぶしてしまった受験生は数多くいるはずだ。(私もその中の一人)

 

対処法は、期限をハッキリ切ることしかない。

 

「5年やってダメだったら何があろうともあきらめる」

とか、

「3年目の段階でコレコレの成果が出てなければやめる」とか。

 

これはこれで勇気と決断が要るが、長い人生を考えたら撤退も必要だ。

 

まとめ

以上長くなってしまったが、大切なのは自分の人生なんだから予備校や講師の言うことは鵜呑みにするなということ。

彼ら業者はアナタの財布の中身に興味があるのであって、アナタの人生がどうなろうと関係ない。

 

業者側についてかなり厳しいことを言ったが、彼らがすべて正しいわけではないのと同様に、これまたすべてがウソというわけでも当然、ない。

要は、自分にプラスになる所だけを取り入れれば良いのだ。

 

以下の本を書いた松本雅典氏は私の受験生時代にはまだ登場していなかったが、信用してもいいのではないかと思われる。

ポジショントークではなく受験生側に立っての本音が書かれている。

ただ、5カ月で合格云々という点は(本当ではあろうが)、真似しない方がいいが。

 

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とどのつまり、受験はあくまで自分のペースで・・・な。

 

*1:加瀬あつしの『くろアゲハ』がお気に入り。前作に相当する『カメレオン』は青春時代の愛読書。

*2:途中で断念して資格取得から遠ざかったりした時期がある。

*3:合格者の談を鵜呑みにしてはいけない。彼らは働きながらでも合格しました的な戯言をほざくが、それは予備校から金をもらっての広告トークや自分のガリ勉ぶりを隠すためのポジショントークだから。