高校時代は悪夢の始まり

小学・中学までは神童とまで呼ばれた私だったが、高校に入ってからは落ちこぼれて行った。

中学での成績がほぼオール5だった私は、隣町にある県下No1の進学高校へと越境入学した。

だが、それは私にとって悪夢の始まりだったのだ。

 

その高校には近隣の町から秀才たちが集っており、レベルが非常に高かった。

中学時代は常に学年で3位以内(実質は1位で調子の悪い時には3位に落ちるという感じ)の席次を維持していた私だったが、高校では真ん中からやや下あたりをウロウロするようになった。

1年生が終る頃にはすっかりヤル気が失せてしまい、席次も学年で下から1割というところまで落ちてしまった。

 

中学までは勉強ができるというアドバンテージが私の欠点を補ってくれていたのに、高校になるとそれが無くなったのは精神的に辛かった。

もともと人付き合いは苦手だったが、中学の時には「頭の良い自分は特別な存在だ」という自意識が一人ぼっちの自分を孤高の存在へと合理化してくれた。

それが高校では通用しなくなったのだ。

 

 

クラスに溶け込めないただの劣等生。

それが高校での私だった。

高校は共学で女子生徒の中には自分好みの子もいたが、下から数えて1割の落ちこぼれの私のとっては、どの女子も高嶺の花だった。

 

女子は自分よりもバカな男子など相手にもしないだろうという思い込みがあったので、自分から積極的に声をかけることなんて怖くてできなかったのだ。

周囲はグループ交際や彼氏彼女になって青春を楽しんでいたが、私は暗くつまらない毎日だった。

今から思えば、成績なんか気にせず学校帰りには女子と仲良くマックにでも行けばよかった。

でも、断られるのが怖くて一度も誘えなかった。

 

タイムマシンがあったら、もう一回高校時代からやり直したいと何度思ったことか。

高校生にしかできないことや許されないことが多くあるということに気づいた今となっては、もはや手遅れなのだが・・・。